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”内助の功” と言うと、共働きに内助の功なんてありえない!とそんな声が女性からは聞こえてきそうです。
たしかに共働きが普通になっている今の時代で、聞こえには古くさい”内助の功”は一蹴されてしまうかもしれません。
同時に”内助の功”と聞いただけで不快に感じる女性も少なくないようです。
果たして内助の功は共働きにはありかなしか、現代の共働きの内助の功を考えてみました。
パセリ
10年の海外生活、介護福祉士を経て、現在は整体師・パーソナルコーチで、自営サロンを経営。
自身の体や心の不調の経験。整体師として2000人以上の人の体に触れて、心との対話からの経験で、健康のために色々な方法を勉強して実践
取り入れて良かったものを自分のサロン同様にこのブログの中でもお伝えしています。
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医師から勧められた水素吸入も、今は日常の習慣になっています。自分の不調の経験から、シンプルが一番と気がつきました。” 食も生活も人間関係もシンプルに " の生活スタイルと体と心の健康を発信しています。
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内助の功は決して妻が夫を支えるということだけではなく、身内がその身内の誰かを陰ながら支えることもあります。内助の功の語源となったものを見ると、夫の出世のために妻が陰ながら支えるということとして言われています。
内助の功の語源は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将で土佐藩初代藩主となった山内一豊の妻、千代の陰ながらの支えがあって、山内一豊が出世したという話からです。この支えにより、良馬を買うことができた一豊は主君であった織田信長の目にとまり、そこから出世の道をたどったところから、内助の功という言葉になりました。
”内助の功” の ”内” は内側、”助”は 助けで、”功”には働きという意味があります。
内助の功とは、まさに内側から助ける働きをするということなのですね。
内助の功は、支えられた人が出世や何かの功績を成し遂げたときに、”内助の功のおかげですね”などの褒め言葉として使われるもので、どんなに陰ながら支えていても、成し遂げることがなければ使われることはありません。
日本の慣用句である内助の功は、家の中で夫の働きを支えて、夫の出世や功績につながったとき妻の陰からの支えがあったという意味から、表には立たない内助の功の妻は専業主婦というイメージもあるのですね。
夫は出世の道を行くためには忙しく働くでしょうし、年収が高くなればなるほど更に忙しくなる夫を支えるためには専業主婦として内助の功に努めていた方が妻としても支えやすいのかもしれないことから、イメージ的には専業主婦となるのかもしれません。
共働きが当たり前のようになっている現代。共働きをする理由としては、それぞれで、女性も今や好きなことで外で自分の活躍の場を広げている人も多いです。また、家計を少しでも支えるために女性もフルタイム、またはパート勤務で外に出ることも多いですね。
内助の功が、内側から支えることから、家の中の家事雑事一切を女性が担うことが内助の功と思うのが女性のようです。
そうしたことから、共働きが当たり前となって働いている女性にしたら、内助の功なんてあるわけないと言いたくなりますね。
たしかに内助の功が、夫が外で働きやすいように家の中の一切を担うということなら、フルタイムかパートなどにかかわらず、負担はおおきくなりますからやりきれるはずはありませんものね。内助の功なんて!と不快にもなるでしょうし、
一蹴されますね。 時代遅れとの声も聞こえてきそうです。
その時代遅れという背景には、現代の男性側にもあるようです。内助の功と女性がほめたたえられていたのは、昔は男性が
外で働き家族を養うのが勤めであったときで、現代では、結婚後も女性に働いて欲しいと思う男性が多く、男性の在り方によっては女性に求めるものが多すぎてしまうかもしれません。
では、そんな一方で男性が思う内助の功とはなんでしょうか。ここに女性が思う内助の功と男性が思う内助の功にはずれがあるかもしれません。
男性、夫が思う、望む内助の功には、”精神面” が多く、その次に”経済面”のようです。
精神面としては、やはり家でくつろげる、安らげる居場所がある、話を聞いてくれる、信頼してくれるなどが挙げられて、
もうひとつの経済面では、家計のやりくりをうまくしてくれる、金銭面での手助けをしてくれるなどが、男性が思うところの
内助の功のようです。ここでは現実はちょっとおいて、家事雑事などは入っていないのですね。
妻が見えないところで陰から支えて夫の出世に尽力する古い響きの内助の功は、現代では、ジェンダーの問題としても取り上げられます。
けれど、そんな中共働きにあっても内助の功はあるほうが女性にも男性にも、夫婦円満でいられるということもまだまだあるようです。ただ共働きの現代の内助の功の捉え方が変わってきています。
女性が仕事をしながらも、夫婦でお互いに会話をよくする、休日を一緒に楽しむ時間を持つ、笑顔でいるなど。
こうしたことを女性側だけの働きかけではなく、男性も同じように働きかけることで、夫婦間のコミュニケーションがとれます。
多少家の中が散らかっていようとも妻の笑顔で夫にとっては居心地の良いやすらぎの居場所ともなります。
共働きの中で、妻がひとりで険しい顔をしながら無理をして家事を頑張るよりも、
”ちょっと今日は忙しくて片づけられなかったわ” と笑顔でいるほうが、男性が求める精神面での内助の功となるのではないでしょうか。
共働きの内助の功で夫婦円満とはいっても、もともと内助の功は、女性に使うものであって、男性には使いません。
だからといって古いままとしての女性の働きの内助の功ではなく、あえてその言葉が使えないのなら、夫婦お互いが
縁の下の力持ち、お互いのサポーターでもいいのではないでしょうか。
ジェンダーとは、生物学的な性別に対して、社会的、文化的につくられる性別のことです。
男性と女性の役割、たとえば、”料理は女性がやること”というような考えですが、実際には男性でも料理が好きな人、得意な人がいるのに、このように、役割を女性、男性とする性別のことを言います。内助の功がほめたたえられていたのも、
男性は外で働き、女性は家庭を守るという社会的、文化的な性別の差があったことです。
こうしたジェンダー平等が強く言われていることからも、内助の功という言葉を使うことに嫌悪感や不快感を抱く人が多く、
内助の功が閉ざされつつあることも否めないように思います。
経済情勢ひとつをとっても、組織の中で働き、たとえ出世の道が開けたとしても、決してそれが安定ということではない現代。
そんな世の中ですから、働き方も多様になり夫の出世だけのために妻の内助の功がある時代ではなくなっているように思います。”女性が家を守る”のではなく、共働きの中、男性が家事も育児も積極的になっていることも多いようです。
元歌手であった山口百恵さん(現在は、三浦百恵さん)が、息子さんの三浦祐太朗氏が結婚するときに
「家事は手伝うものじゃないのよ、一緒にやるものよ」と言ったそうです。
男性がこのように家の中のことへの意識が変わることで、共働きでも妻が夫を支えていたいという内助の功はあるのではないでしょうか。