ポジティブと前向きの違い

”ポジティブでいよう” ”前向きでいよう”
日常の中で私たちは”ポジティブ”と”前向き”を同じように使っている場面ってありますよね。
たしかにポジティブ(positive)を英語で見ると、そこには”前向き”とあります。
同じような意味で使うことのある”ポジティブ”と”前向き”。
私たちは無意識で使い分けていることもあります。
でも実際にはポジティブと前向きにはどのような違いがあるのでしょうか。

パセリ
10年の海外生活、介護福祉士を経て、現在は整体師として働いています。
体や心の不調の経験から、健康のために色々な方法を勉強して実践
取り入れて良かったものを、自分のサロンの中でもお伝えしています。
シンプルでお金がかからない塩&にがりの”塩ライフ”もおすすめです。
医師に相談して出会えた水素吸入も、今は生活の一部になっています。
塩ライフの関連商品はこちら



実は違うポジティブと前向き

ポジティブと前向きの本質
ポジティブも前向きも”前を見ていくこと”に変わりはありません。
違いはポジティブは見る先のものを良い方向に捉えて積極的にかつ肯定的に考えて行動します。
ポジティブとは物事にプラスの気持ちを加えることです。
肯定することが前提にあり、良い面を見て行動したり考えたりします。
けれど、物事には良い面もあり悪い面もあるものです。プラスの気持ちを加えて肯定的に捉えるというのは
物事全部を丸ごと見ないということでもあります。
一方で”前向き”は、”前を向く”。つまり前を向いて進みながらその先を見ることです。
その過程にはプラスのことマイナスのことなどがあります。
事実をそのまま捉えます。
そこにはポジティブのように良いこととして肯定するのではなく
”~のようなことが起こるかもしれない”という問題の可能性も含めて前を向いて考えます。
プラスのことだけを見て肯定するのではなくマイナスになり得ることをどう対処していくか。
あるいは乗り越えていくかというように物事の事実を見るのです。
そうすることによって起きうるかもしれない問題について考えながら前に進んでいくことが
プラスの気持ちを加えるポジティブとの違いです。
ポジティブは積極的に”大丈夫!” ”やってみよう!” ”なんとかなる!”と行動をする”活気”があるもの。
前向きは物事の事実を捉えて静かに前に進むもの。
ポジティブ
”ポジティブな人” ”ポジティブ思考”とはよく言いますね。
誰でもネガティブよりポジティブのほうがいいと思うものです。
ポジティブだと積極的にいろいろなことに挑戦もしていけるので、それが自信につながってもいきます。
たとえ失敗をしても、いつまでもくよくよせずに自分に”大丈夫!”と言い聞かせていくところがあります。
これは素晴らしいのですが、常に”ポジティブであれ!”という状態は知らずのうちに
心の疲れが溜まることがあります。
人間はネガティブな部分を持っているのが自然です。
ネガティブを悪いもの扱いにして、”黒か白か”にするのではなく、そこの中間に身を置くことができると
物事の事実をそのまま見る”前向き”になれるのだと思います。
ポジティブとネガティブに中間なんてあるの?こちらの記事も読んでみてくださいね。

前向き
前を向いて前を見て物事を考えていくこと。
これが前述したようにポジティブと同じように使われるところです。
ポジティブは気持ちをプラスにしていくことで、次の行動へと進んでいきます。
これに対して”前向き”は前を向いているそこに見える問題にも目を向けます。
そのため”大丈夫!” ”なんとかなる!”と自分に言い聞かせていくポジティブと違って
問題を見たときに心配になったり不安になったりすることがあります。
そのため対語となる”後ろ向き”になることもあります。
問題になりうるであろうことを前を向いて対処や対策を考えていくことが”前向き”になると考えると
ポジティブと前向きには物事の本質の捉え方としては違いがあります。
英語のポジティブ=前向き

”ポジティブ思考”としてのポジティブは元々、英語のpositiveからです。
positive:積極的な 前向きの 楽観的な 建設的な という意味があります
positiveを使った日本語訳を見てみます。
・feel positive =前向きな気持ち
・be positive =前向きでいる ポジティブでいる
・positive person =前向きな人 ポジティブな人
・positive attitude=前向きな姿勢
このようにポジティブは”前向き”と同じに使われているのですね。
ポジティブと前向きの使い方

ポジティブと前向きの例文を並べてみました。
ポジティブのところに前向きを置き換えられるもの、逆に前向きのところに
ポジティブを置き換えられるものがありますが、置き換えると違和感の出るものもありますよね。
そこが私たちが無意識に使い分けているところです。
ポジティブ
・失敗は成功のための学びだと
ポジティブに捉える
・彼女は何かあってもくよくよしない
ポジティブな人だ
・ポジティブ思考になれと言われても
むずかしい
・ポジティブな人は行動が早い
・ポジティブな人は自己肯定感が高い
前向き
・前向きな提案をする
・前向きに検討する
・困難があっても前向きに生きる
・前向きな話し合い
・前向きに考える
ポジティブと前向きの違い|まとめ

今回はポジティブと前向きの違いについて見てきました。
英語のポジティブを訳せば”前向き”という意味になるように、私たちはポジティブと前向きを
同じような意味として使っています。
深く掘り下げなければポジティブと前向きに違いがあるなんて気にはしないものですよね。
実際には日本語としてのポジティブと前向きは物事の見かたの本質的なところに差があります。
そこは日本人だからこそ意識せずに使っているのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。